夢に向かってまい進 「料理と一心同体」
料理研究家
福田 信子さん(51)
三重県度会郡玉城町田丸
料理教室「マミーズクラブ」を主宰する一方、長年の経験から生まれたオリジナルレシピを生かして、パンやケーキの製造販売をスタートさせた。商品開発にも関わり、料理への情熱は増すばかり。「料理のことが頭から離れない。料理とわたしは一心同体ね」と笑う。(福家 明子)
わたしは志摩の出身で、母は真珠の養殖の仕事をしていました。朝早くに出て行き、夜はとっぷり暮れて帰ってきます。疲れて帰ってくる母のために、見よう見まねで料理を作ったら、すごく喜んでくれて。それからですね。小学4年の時です。それが楽しくて、楽しくて。おばあちゃんに漬け物の漬け方、山菜のあく抜きなんかも教わりました。
―料理教室を始めたのは?
10年ほど前です。知り合いが作ったパンのおいしさにびっくりして、本格的にパン作りを勉強したことが始まりです。それまで家で作ることはありましたが「まぁ、こんなものだろう」と。なので、あのパンの柔らかさには本当に驚きました。カマンベールチーズが入った白いパン。あれを食べていなかったら、きっと今のわたしはなかったでしょうね。
自宅でパンとケーキの教室を始め、最初は生徒3人でしたが、1年後には月70人が通うように。地元駅前に教室を構えるようになってから、さまざまな料理に取り組み、おせち料理なども好評でした。教室の名前は、お母さんたちが集まるから…と長男が名付けてくれました。
―2月から教室を縮小して、パンなどの製造販売に力を入れています。
オリジナルのレシピやこれまでの経験を生かした仕事がしてみたくて、自宅に設けた工房でパン、シフォンケーキなどを製造、Aコープ玉城店で販売しています。イチゴのシフォンケーキは、ほんのりピンク色を出すのに苦労しましたが、春をイメージした自信作です。地元の食材を使っています。
―さらに商品の開発にも。
知人が進めている黒ニンニクを使ったシリーズ「魔女プロジェクト」の商品の試作などを担当しています。レシピを考えるのが好きなので、これは1番やりたかった仕事。先日は黒ニンニクとブラックココアを使った真っ黒なシフォンケーキ「美シフォン」が発売になりました。5月の大型連休には、松阪農業公園ベルファームで新メニューを提供するイベントを開催します。この出会いに感謝して、プロジェクトを成功させたい。新たな夢ができました。
―これからの意気込みを。
「おいしい」って人に喜んでもらえたら、こんなうれしいことはないです。作るのが好きで、料理はわたしの全部。これからも、おいしくて体に良いものを提供していきたいです。
◇取材後記…夢に突き進む福田さんを支えるのが、夫で歯科医の幸弘さん(51)。教室や工房の運営は、幸弘さんのプロデュースによるもの。自宅のキッチンに並んだ香辛料は、東京に住んでいた7年間に2人で食べ歩いたインドカレーの影響で集めたという。





















