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教養講座(介護・福祉)第38回

【ターミナルケアの内容について】

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〈Terminal Care(=終末治療):医学、福祉用語〉
・ターミナルは、英語で終着駅です。言葉自体が、末期という意味がありますので、多くは、末期がんなどの人への援助などの場合に使われています。

・ターミナルケア(Terminal Care)とは、末期がんなどに罹患した患者に対する看護のことで、とくに重篤な病状や疾患がなくとも、老衰により死期に面した高齢者の処遇を巡って、在宅もしくは病院または介護施設のいずれであれ、そのあり方について議論のなされる概念で、終末(期)医療、終末(期)ケアともいわれています。

・末期がんなどでいかなる治療をしても助かる見込みのない患者、クライアントに対し、身体的苦痛や精神的苦痛を軽減することによって、人生の質(QOL)を向上することに主眼を置き、緩和治療の他に精神的側面を重視した総合的な措置がとられています。リビングウィル(尊厳死)(=延命治療拒否などの生前意思表示等)もターミナルケアの一環です。また、ターミナルケアを専門に行う施設がホスピス (Hospice)です。

・高齢者にとって、最後を迎えるのは病院か自宅かは重要な問題です。介護者に求められる姿勢や技術なども異なってきます。
自宅の場合は、病人の看取りへの考え方を知り、家族自身も悔いが残らないような援助が大切になってきます。
施設の場合は、ほかの入所者への配慮がそれを併せて必要になってきます。
末期の人は、さまざまな苦痛をかかえていますからきめ細かな援助が必要です。

・身体的には、食欲不振、じょくそう、疼痛、排せつ障害などが見られることが多いですので、これらからくる痛みに対しては、マッサージや座布団、枕などを利用することも有効になります。 また、口腔清拭や皮膚清拭による合併症の防止も重要です。

・身体だけではなく、精神的なケアも大切です。末期の人は、たとえ死を受容したとしても、拒否する気持ちは強いので、介護者は、コミュニケーションをとることで、精神的に平穏な状態に導いていくことが必要です。また、社会的に疎外感を抱きやすい状態になっていますので、家族や友人を含めて介護することが大切になっています。
【1】終末期のケアとしては、まわりの環境を整え、医師と連携して精神面や医療面など総合的なケアが必要
【2】体の清拭、鎮痛剤の服用、たんの吸引など、高齢者の終末期のケアはできるだけのことをしてあげることが必要
【3】死期を迎えた人の気持ちの理解、精神的苦痛の取り除きかたの理解が必要
【4】高齢者の心残りの解消、介護者自身の「死」を看取ることに対する覚悟が必要
【5】臨終の前の兆候にあわせた最後のケアは、臨終をできるだけ楽に迎えられるようにしてあげるのが家族の務めで、話かけることが特に必要

・人は誰ひとり死をさけることはできないです。

・長寿を保ったのちに自然に訪れる死は安らかで美しいとさえ感じるものですが、何時、どのような形でおとずれるかは誰にもわかりません。

・過去は、多くの人が目をそむけてきたため、せっぱつまるまで考えようとしなかったので、長い苦しみの後に悲惨な死を迎えることになる場合も多くみられました。

・医療技術の発達とそれを扱う医師の姿勢、出来高払いの医療報酬制度、家族を支援する医療・福祉の施設とマンパワーの貧しさなどいくつもの問題をかかえて、望ましくない終末も現状にあります。

・行政、福祉、医療関係者は、以前とは異なり前に向けた行動がされてきていますが、死ぬ本人が目を背けて、他人任せにしては事態を変えることができないです。

・どう生き、どう死ぬか、その最終的な決定の権利を持つのは個人です。その自己決定権を自覚し、自分の意志と希望を明確にする必要があります。

・終末期には意志を伝えようと思ってもできないこともありますし、意識がすでにない場合もあります。そのために、個人の意思を、心身共に健全な時に書いておくことが必要です。

・「住み慣れた我が家で最期を迎えたい」と考えている高齢者は、8割近いと言われています。現実は、「自宅で過ごしたいが、不可能だと思う」と思っている人が5割を超えており、女性層では6割近くだと言われています。理由としては「家族に迷惑や手間をかけるから」が8割を超えているようです。

・在宅ターミナルケアを考える場合は、地域の支援事情を知るために、ケアマネジャーに相談し、訪問看護ステーションを紹介してもらい、事情を相談すれば、訪問看護、医療をおこなうための手はずを整えてくれます。

・経管栄養、中心静脈栄養、酸素療法、人工呼吸器装着なども可能。定期的な医師の訪問診療も受けられますし、費用は各種健康保険が適用となるので、病院に通院する場合と同じです。また、あらかじめ夜間・休日対応をしてくれるかどうか、万一容態が急変した場合は医師が直接往診してくれるかどうかなどを確認することが大切です。

投稿日:2010年02月09日カテゴリー:-介護・福祉講座-

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