人形劇団「ししかばぶ」―三重で30年以上活動
人形劇団ししかばぶ
井村 裕さん(46)
井村 律子さん(40)
伊勢市河崎
三重県伊勢市を中心に、子どもたちに人形劇を上演しているアマチュア人形劇団「ししかばぶ」。劇団が創設されて30年ほどになり、ファンの子どもたちも多い。構成メンバーが変わりながらも活動は続き、現在は井村裕さんと、妻・律子さんの2人3脚で運営している。(稲垣 洋美)
裕:伊勢市内の幼稚園や子育て支援センターなどを中心に、年間15〜20回くらいです。
―裕さんと律子さんが「ししかばぶ」で活動を始めたのはいつから?
裕:私が入ったのが、大学卒業後の昭和62年なので、今年で23年です。
律子:私はまだ入って10年くらいかな。
―最初から2人で活動していた?
裕:「ししかばぶ」は、山口泰弘さんという人が中心になって作った劇団で、私は後から入団しました。メンバーは何人かいたのですが、結婚や転勤で活動が難しくなり、私1人になった時期もありました。
律子:その後、私が入団したというかたちです。
―人形劇をしようと思ったのはなぜ?
裕:大学の時、ゼミで児童福祉をやっていて、児童文化を研究するサークルに所属していました。人形劇や児童書、集団遊びなどを研究して、活動をしていくうちにのめり込んでいました。
律子:大学で保育士課程を取った時、授業で人形劇を見る機会がありました。興味を持って、お手伝いに行くようになりそのまま続いています。
―2人で台本を作っているのですか?
裕:はい、夜に仕事から帰ってきてから作ったり、練習しています。近所迷惑にならない程度に…(笑)
―作るうえでの苦労などは?
裕:今は2人しかいないので、登場人物の数が限られてしまうことでしょうか。だから以前の台本が使えないというのもあるんですが。
―どういうお話を?
裕:子どもの笑うシーンがないとうちの劇じゃないですね。
律子:あまり悲しかたったり、感動的なシーンはないです(笑)。「大人がこうしなさい」という劇じゃなくて、子ども自身がメチャクチャやってしまうところがおもしろい。大人をハラハラさせる子どもの話ばかりです。
―話を考えるコツなどは?
律子:そのままの「子ども」の姿を取り入れることですね。そのままの子どもたちの姿が素敵です。話をいくら考えても、客席にいる子どもたちのほうがおもしろいし、反応が素晴らしいと思います。
―長年やっておられますが、気付いたことなどありますか?
裕:長くやってきましたが、子どもたち自身は変わらないですね。ただ人数は減ったかなという気はします。子ども会などの活動もなくなってきているようですし。
―長い間続けてこられました。
裕:発表できる場がたくさんあったからだと思います。「やってほしい」という声がないとなかなかできないので。
律子:子どもたちも(人形劇を)やると喜んでくれますし。
裕:何回も見に来てくれたり、期待してくれる子がいるのでがんばらないとと思います。
取材後記…伊勢市は毎年人形劇フェスティバルが行われるなど人形劇が盛ん。今年で同フェスティバルは36回目。上演後、子どもたちが2人に感想を話しかけるなど、すっかり“常連”の人気者でした。





















